7月24日(月)姫路の音楽体操に参加させて頂きました。こちらの音楽体操は毎月1回、第4月曜日に、素敵なお庭のある「草遊庭」という別邸で開催されています。
私が参加するのは丁度一年ぶり、当時夢のような時間を頂いた私は本当に懐かしく、ドキドキしながら「草遊庭」の門扉を開けました。一年ぶりのお庭は、草木が一層瑞々しく生い茂り、カサブランカの白が映えるエネルギッシュなお庭になっていました。

今回は夏休み中ということもあり、中学3年生のお二人も参加されて、20人を超える刺激たっぷりのメンバーです。「カラダにスキマを作りましょう」というヒデ先生の掛け声でスカイエクササイズが始まります。腕を大きく広げ、色々な方向へ伸ばすと、カラダはどんどん高まり大きくなって、なんだかお部屋が狭くなったみたい・・・普段どれだけカラダを縮めて落としているか思い知らされます。いつものプログラムでは、腕ブーランから始めるそうですが、今日はスカイエクササイズを先に行い、カラダの変化を感じてみたいとのこと。確かにカラダにスキマができると、腕ブーランの感覚が違う、「腕って、もっと奥から自然に揺れるんだ!」という発見が。皆さんも活き活きと柔らかくスムーズにカラダの奥から揺さぶっている様子です。

一人体操でしっかりカラダをほぐした後は、二人体操です。
「一緒に背骨周りを緩めます」という指示のもと、二人でスカイエクササイズをするのですが、相手と呼吸が交じり合いカラダの奥からほぐれていく、なんとも甘美なひととき。
二人の方が一人の時より緩まる速度が速いような?それでいてまるで二人で一人のような不思議な感覚です。

続いて、リズムボックスとサイドステップブルース、そして、2時間目にはサルサやジルバにも挑戦されていました。
「月に一度だから、ステップ忘れたわ」「サルサって何だっけ?」などという声も飛び交いますが、その声はどれも気楽で朗らかです。そして驚くべきは「何だっけ?」と言いながらも戸惑うことなく踊りきるところ。カラダが緩み、自然に揺れているからでしょう、どんなことにでも自由に対応できるのは見事です。

どなたも自由に音楽に乗って踊る様子は清々しく、フワッと浮いた健やかなカラダから発せられるメッセージに癒されます。ゆったりとした時間、毎度音楽が終わってしまうのが寂しい・・・と思いながらふっと見上げると部屋中濃厚なエネルギーに包まれていました。

すっかりお腹が空いて日の陰り始めたお庭に出ると、暑い最中男性陣が焼いてくれた巨大なお肉の塊に遭遇しました。音楽体操終了後は毎回、お食事会があるそうですが、今回は夏のバーベキュー大会です。
「はじめはもっと大きかったんだよ」と言われてビックリ、食べたら美味しくてまたビックリ。
次々に運ばれる手作りのご馳走はどれも美味しく、深い緑と仲良しの皆さんに囲まれた空間は夢のようです。

ココロもカラダも幸せでいっぱい!本当にこれは現実なのかと何度も問いかけた素晴らしい体験させていただきました。

「選りすぐった音楽とシンプルな動き、人との触れ合いで感覚を目覚めさせる」がテーマの音楽体操、知っていたつもりが知らなかった。ここまで進化するとは、ここまで人は変化し人を癒すとは、それもたった月1回2年足らずで?・・・恐るべし姫路音楽体操!
「僕は初めはダンスなんて無理だと思っていたんだけどね、ヒデ先生に出会ってもう1年半になるよ」と嬉しそうに話してくださったお父さん、「私、上手とか下手とかどうでもいいの!だって楽しいんだもの」とジルバを踊りながら叫ぶように言われたお母さん、おそらく皆さんも同じ気持ちで集い過ごされているのだと感じています。
皆さんのナチュラルな美しさに導かれココロ開かれ、これぞ「音楽体操発祥の地」という言葉が胸に深く刻まれた貴重な一日でした。
この体験をしっかりと受け止め、またお会いできることを楽しみに、私自身が「音楽体操」と向き合いたいと思います。快く迎えてくださいました姫路音楽体操の皆様、本当にありがとうございました。

 

一般社団法人日本ユニバーサルダンス協会
蛭田絵里