去る7月9日、新宿区北山伏町のあかね苑デイサービスにて音楽体操が開催されました。
神楽坂教室から歩いて5分程の場所にあり、デイサービスの他に特別養護老人ホームやショートステイなども併設されている、白を基調としたモダンな雰囲気の施設です。

さて、当日はデイサービスのご利用者20名と職員の方が参加してくださり、『待ってました』『楽しみにしていました』と大きな拍手で迎えていただきました。

開始前、ヒデ先生がダンシングシスターの曲をかけられ、ジュンコ先生が円の中で手拍子を始められました。参加者の皆さん、興味津々な面持ちで一緒に手拍子をスタート。この時、ステップなどの説明はなかったのですが、座られた状態で自然に足を動かし、リズムをとられる方が何人もいらっしゃいました。音楽に乗り、自然にカラダが動いてしまった、そんな瞬間でした。

手をブラブラさせ手拍子をし、カラダをゆるめた後、ヒデ先生の合図とともにサンバ、チャチャチャ、ルンバと進んでいきます。ステップは、シンプルなツーステップです。立ったり座ったりといろんな形で、2人で手を取り合い、曲ごとに変化するカラダの動きを楽しみます。

『みぞおちの部分から脚ですよ。年齢関係なくいつでも成長できます』
『歩くとき前に脚を出そうとせず、横に揺れていると知らないうちに歩けている』

ジュンコ先生より歩行のアドバイスをいただき、後半のタンゴ、ワルツ、スローフォックストロットがスタートしました。開始前と同様、詳しい説明は行われていないのに、曲に合わせ前進ウォーク後退ウォーク、それぞれのペアのタイミングで踊られていました。

利用者の方が 2メートル以上、後退移動される姿に驚きでした。わたし自身、介護職の経験があるのですが、介護時の後退移動は2、3歩が限界だったからです。社交ダンスで必要な歩行、姿勢、コミュニケーション力は、 介護の世界に活かされると改めて感じました。

ラストの曲が終わり、職員の方よりアンコール・リクエストをいただきました。
『利用者の方があまりにも嬉しそうな顔をされていて、そして名残惜しそうにされているので』
と、嬉しいお言葉です。

参加者の方からは、
『60年前に踊っていたことを思い出しました。60才若返った』
『膝の痛みがあったのに気にならなかった』
『横に揺れると楽に歩ける』
また、あかね苑の小嶋所長からは、
『利用者の方の新しい表情や、動きの発見ができました。
皆さんの笑顔が見れて嬉しかったです』

などの感想もいただきました。
ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございます。

最後になりましたが、
今回の開催に向け、日程調整や設営など、職員の皆様には多くのご協力をいただきました。
この場をお借りし、お礼を申し上げます。

 

一般社団法人日本ユニバーサルダンス協会
志賀美智子